ちょっとだけ…(義母の息が触れた壁際)吉永塔子

披露宴の喧騒が遠のいた瞬間、
娘婿の影がそっと背後に重なる。
目を逸らすほどの近さに、胸の奥がざわつく。
祝福の裏に隠れていた“境界のほころび”が、
静かに形を変えていく──。

コメント